と名づく、この海中に住み、自ら相闘諍す〉。古英国メルリン物語に地下の赤竜白竜相闘って城を崩し、ガイ・オヴ・ワーウィック譚にガイ竜獅と戦うを見、獅に加勢し竜を殪《たお》し獅感じてガイに随うこと忠犬のごとしとある。仏経には竜は瞋恚《しんい》熾盛《しじょう》の者といえるごとくいずれの国でも竜猛烈にして常に同士討ちまた他の剛勢なものと闘うとしたので、既に喧嘩《けんか》通しなれば人に加勢を乞うた例も多い、『類函』三六六に宣城の令張路斯その夫人との間に九人の子あり、張釣りに行って帰るごとに体湿りて寒《ひ》え居る、夫人怪しみ問うと答えて言う、我は竜だ、鄭祥遠も実は竜で我と釣り処を争うて明日戦うはず故九子をして我を助けしめよ、絳※[#「糸+稍のつくり」、第3水準1−90−6]を領《えり》にしたは我、青※[#「糸+稍のつくり」、第3水準1−90−6]は鄭だといった、明日いよいよ戦いとなって九子青※[#「糸+稍のつくり」、第3水準1−90−6]を目的に鄭を射殺し皆竜と化《な》ったとある。同書四三八に『太平広記』を引いていわく、黄※[#「土へん+敦」、第3水準1−15−63]湖に蜃(上に出た通り竜の属)あっ
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