長ぜず鳥雀|巣《すく》わず、星夜|視《み》れば黒気天に上る、蛟|孵《かえ》る時|蝉《せみ》また酔人のごとき声し雷声を聞きて天に上る、いわゆる山鳴は蛟鳴で蛟出づれば地崩れ水害起るとてこれを防ぐ法種々述べおり、月令に毎夏兵を以て蛟を囲み伐つ由あるは周の頃土地開けず文武周公の御手もと近く※[#「魚+王の中の空白部に口が四つ」、第3水準1−94−55]《がく》が人畜を害う事しきりだったので、漢代すでにかかる定例の※[#「魚+王の中の空白部に口が四つ」、第3水準1−94−55]狩りはなくなった故|鄭《てい》氏が注釈を加えたのだ。それより後は※[#「魚+王の中の空白部に口が四つ」、第3水準1−94−55]ますます少なくなって蛟とは専ら地下の爬虫孵り出る時地崩れ水|湧《わ》き出るを指《さ》す名となったので、その原由は※[#「魚+王の中の空白部に口が四つ」、第3水準1−94−55]が蟄居より出で来るよりも主として雷雨の際土崩れ水出で異様の骨骸化石を露わすにあっただろう、『和漢三才図会』四七、〈およそ地震にあらずして山岳|暴《にわか》に崩れ裂くるものあり、相伝えていわく宝螺跳り出でて然《しか》るなり〉。
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