て尋ねた。
その謙遜な形容詞を使わなければよかったと思いながら、ロリー氏は答えた。「いや、いや、いや。確かにそうじゃないとも。で、事務のことに戻るとして。――|マネット先生《ドクター・マネット》が、どんな罪も犯したことがないに違いないのに、そうだということはわれわれはみんな十分に確信しているんだが、それだのに、その問題に決して触れようとされないというのは、不思議じゃあないですか? あの人は昔わたしと事務上の関係があったし、今はお互に懇意になっているとはいえ、わたしは自分のために言うのではない。あの人があんなに心から愛著しておられ、またあの人にあんなに心から愛著しておられる、あの美しいお嬢さんのために言っているつもりなんだがね? とにかく、|プロスさん《ミス・プロス》、わたしがあんたとこんな話をしようとするのは、好奇心からするのではなくって、心配のあまりにするのだ、ということを信じてもらいたいのだが。」
「そうね! 私にわかっております限りでは、と申してもわずかなことでしょうがねえ、」とプロス嬢は、その弁解の語調のために心を和《やわら》げて、言った。「あの方《かた》はその話には何でもか
前へ
次へ
全341ページ中222ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
ディケンズ チャールズ の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング