口な馬は魔法使にちがいないと私は考えました。そこで次のように話しかけてみました。
「諸君、どうもあなたたちは魔法使のように思えるのですが、魔法使なら、どこの国の言葉でもわかるのでしょう。だから一つ申し上げます。実は私はイギリス人ですが、運悪くこの島へ流れ着いて、困っているところなのです。それで、どこか私を救ってもらえる家か村までつれて行ってくださいませんか。ほんとの馬のように私を乗せて行ってほしいのです。そのお礼には、この小刀と腕環を差し上げますよ。」
こんなふうに私がしゃべっている間、二匹の馬は黙ってじっと聞いていましたが、私の話がすむと、今度は互に何か相談するようにいなゝき合いました。
私は馬の声を注意して聞いていましたが、何度も「ヤーフ」という言葉が聞えるのです。二匹ともその「ヤーフ」という言葉をしきりに繰り返していますが、私には何の意味なのか、さっぱりわかりません。けれども、彼等の話が終ると、私は大声で、はっきり、
「ヤーフ」
と言ってやりました。
すると彼等は大へん驚いたようです。それから青毛が近寄って来ると、
「ヤーフ ヤーフ」
と教えるように二度繰り返しました
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