フ邸《やしき》の一室を、私に貸してくれて、非常に厚くもてなしてくれました。
翌朝、彼は、私を馬車に乗せて、市内見物につれて行ってくれました。街はロンドンの半分くらいですが、家の建て方が、ひどく奇妙で、そして、ほとんど荒れ放題になっているのです。街を通る人は、みな急ぎ足で、妙にもの凄《すご》い顔つきで、大がいボロ/\の服を着ています。
それから私たちは、城門を出て、三マイルばかり、郊外を歩いてみました。こゝでは、たくさんの農夫が、いろ/\の道具で地面を掘り返していましたが、どうも、何をしているのやら、さっぱり、わからないのです。土はよく肥えているのに、穀物など一向に生えそうな様子はありません。
こんなふうに、田舎も街も、どうも実に奇妙なので、私は驚いてしまいました。
「これは一たいどうしたわけなのでしょう。町にも畑にも、あんなにたくさんの人々が、とても忙しそうに動きまわっているのに、ちょっとも、よくないようですね。私はまだ、こんなでたらめに耕された畑や、こんなむちゃくちゃに荒れ放題の家や、みじめな人間の姿を見たことがないのです。」
と私は案内役の貴族に尋ねてみました。
すると彼
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