に載せておいたのです。これは天気のいゝ日なら、私を外気にあてるため、いつもそうしていました。そこで、私は箱の窓を一枚あけて、食卓について、朝食のお菓子を食べていました。その匂に誘われて二十匹ばかりの地蜂が部屋の中に飛び込んで来ると、てんでに大きな唸りをたてました。
 なかには私のお菓子をつかんで、粉々にしてさらって行く奴もいるし、私の頭や顔の近くにやって来て、ゴー/\と唸って脅す奴もいます。しかし、私も剣を抜いて彼等を空中に切りまくりました。四匹は打ちとめましたが、あとはみんな逃げ去ったので、私はすぐ窓を閉めました。この蜂は鷓鴣《しゃこ》ぐらいの大きさでした。針を抜き取って見ると、一インチ半もあって、縫針のように鋭いものでした。私はそれを大事にしまっておいて、その後、いろ/\の珍品と一しょにイギリスに持って戻りました。
 こゝで私はこの国の有様をちょっと簡単に説明しておきたいと思います。
 この国は大きな半島になっていて、北東の方に高さ三十マイルの山脈がありますが、それらの山は頂上がみな火山になっているので、そこから向うへ越すことはできないのです。だから、その向うには、どんな人間がい
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