新らしく硝子をはめた。それが済んでから朋子は、眠ってる内山を起して、彼の足許に気を配りながら帰っていった。
それ以来、内山と朋子は峠の茶屋に来ることがたいへん少くなり、来ても少し飲むだけで帰っていった。それで私も、彼等二人に出逢うことが殆んどなくなった。心の中で、彼等の健在を祈る思いだった。
底本:「豊島与志雄著作集 第五巻(小説5[#「5」はローマ数字、1−13−25]・戯曲)」未来社
1966(昭和41)年11月15日第1刷発行
初出:「改造」
1952(昭和27)年5月
入力:tatsuki
校正:門田裕志、小林繁雄
2007年2月23日作成
青空文庫作成ファイル:
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