にはそれに対抗し得る自信がある。――高いところに、鉄棒のはまった窓があって、青空の一片が切り取られて見える。端坐して、それに見入り、それに縋っておれば、私は自由な呼吸が出来るのだ。



底本:「豊島与志雄著作集 第四巻(小説4[#「4」はローマ数字、1−13−24])」未来社
   1965(昭和40)年6月25日第1刷発行
初出:「明日」
   1948(昭和23)年1月
入力:tatsuki
校正:門田裕志
2008年1月16日作成
青空文庫作成ファイル:
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