の。」
「でも僕はもう若々しくも新しくもありませんよ。」
「いいえあなたは死ぬまでそうでしょうよ。」
二人は、この前会ったときから後どんなことをしたかを話し、また芝居のことを話した。彼女はもうやがて芝居へ出勤するはずだった。厭々《いやいや》ながらつながれてる芝居のことについては、彼女も自分の考えを述べてきかした。
彼女はもう彼のほうから来てもらいたがらなかった。自分のほうから訪《たず》ねてゆくと約束した。しかし彼女は彼の邪魔になりはすまいかと心配していた。彼はいちばん仕事の妨げにならないような時間を知らした。二人は一種の合い言葉を定めた。彼女は一定の仕方で扉《とびら》をたたくことにした。彼はそのときの気持によって、扉を開くか開かないかすることにした……。
彼女は彼がいつも会ってくれるのに乗じはしなかった。しかしあるとき彼女は自分が詩を朗吟することになってる社交的夜会に行きかけて、最後の間ぎわに厭《いや》になった。行かれないと途中で電話をかけた。そしてクリストフのところへ行ってみた。ただ通りがかりにちょっと挨拶《あいさつ》をしてゆくつもりだった。ところがその晩、彼女はふと彼に打ち
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