られることであろう! 力強い人生とその苛辣《からつ》な努力とについても、もはや眼にはいるものは、不滅らしく思える一時の花ばかりである……。恋愛はオリヴィエを奪い取っていた。初めのうちは彼の幸福もなお、優雅な詩になって現われるだけの力をもっていた。がやがて彼には、それさえもつまらぬことのように思えてきた。恋愛からそれだけの時間を取り去ることにすぎなかった。そしてジャックリーヌも彼と同じく一生懸命になって、他のあらゆる生存の理由を破壊せんとし、愛の葛《かずら》を支持し生かしてる生の樹木を枯らさんとしていた。かくて彼らは二人とも幸福のうちに身を滅ぼしていった。
悲しくも、人はたちまちにして幸福に馴《な》れ親しむ。利己的な幸福が生の唯一の目的となるときには、生はただちに目的なきものとなる。幸福は一つの習慣となり、一つの中毒となって、人はもはやそれがなくては済まされなくなる。しかもそれがなくても済ませることが必要なのだ……。幸福は世界の律動《リズム》の一瞬間であり、生の振子が往来する両極の一つである。その振子を止めんとするには、それを破壊しなければならないだろう……。
二人は「感受性を狂暴
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