。時がたつと、苧《からむし》や麻のように繊維や筋がたくさんできる。蕁麻の織物は麻の布と同じようだ。また細かく切れば家禽《かきん》の食物にいい。搗《つ》き砕けば角のある動物にいい。その種を秣《まぐさ》に混ぜて使えば動物の毛並みをよくする。根は塩と交ぜれば黄色い美しい絵具《えのぐ》となる。そのうえ蕁麻はりっぱな秣で二度も刈り取ることができる。作るにしても何の手数もいらない。少しの地面さえあれば、手入れをすることもいらないし、地面を耕す必要もない。ただその種子は熟すにつれて地に落ちるので、収穫に少し困難である。ただそれだけのことだ。ちょっと手をかけてやれば、蕁麻《いらぐさ》はごく益《やく》に立つんだが、うっちゃっておけば害になる。害になるようになって人はそれを枯らしてしまう。人間にもまったく蕁麻に似たものが随分ある!」それからちょっと黙って彼はまたつけ加えた。「よく覚えておきなさい、世には悪い草も悪い人間もいるものではない。ただ育てる者が悪いばかりだ。」
子供たちはいっそう彼が好きであった。麦藁《むぎわら》や椰子《やし》の実《み》でちょっとしたおもしろい玩具《おもちゃ》をこしらえてくれたか
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