の報告の余白に以上のことを付記して、われわれはまたわが四組みの男女のことに帰ろう。前に言ったとおり、晩餐《ばんさん》は既に終わりかけていた。
六 うぬぼれの一章
食卓の雑話、恋のさざめき。いずれ劣らぬ捕え難いものである。恋のさざめきは雲であり、食卓の雑話は煙である。
ファムイュとダーリアとは鼻歌を歌っていた。トロミエスは酒を飲んでいた。ゼフィーヌは笑い、ファンティーヌはほほえんでいた。リストリエはサン・クルーで買った木のラッパを吹いていた。ファヴォリットはやさしくブラシュヴェルをながめて言った。
「ブラシュヴェル、あたしあんたをほんとに愛してよ。」
その言葉はブラシュヴェルの質問をひき起こした。
「もし僕がお前を愛さなくなったら、ファヴォリット、お前はどうするんだい。」
「あたし!」とファヴォリットは叫んだ。「ああ、そんなことおよしなさいよ、冗談にも! もしあんたがあたしを愛さなくなったら、あたし追っかけて、しがみついて、引っ捕えて、水をぶっかけてやるわ、警察に捕えてもらうわ。」
ブラシュヴェルは自負心に媚《こ》びられた者のように嬉しげににやりと笑った。ファヴォリ
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