、僕が自分の思いつきで、ああした話の中へ入れたすばらしいナンセンスに対して、きっと文句をつけられるよ。それがあるから、ああした話が君みたいな子供達にとって、大変面白くなっているんだけどね。若い時分にギリシャやローマの神話を読んだ五十代の人には、それらの神話の改作者、改良者としての僕の功績は、どうしたって分りはしないんだから。』
『それはみんな本当かも知れないわ、』プリムロウズは言った、『でも来なくちゃいけないことよ! あなたうまいことをおっしゃったけど、そのあなたのナンセンスというのを、少しみんなに聞かせて下さらないうちは、お父さんは本を開こうとなさらないし、お母さまはピアノをあけようとなさらないんですもの。だから、おとなしくついていらっしゃい。』
どんな顔をして見せたにせよ、その学生は、よく考えてみると、古代の神話を現代風につくりかえる彼の立派な腕前はこんなものだということを、プリングル氏の前で実地に見せる機会が出来たことは、いやなどころか、寧ろ嬉しいくらいだった。実際、青年は、二十《はたち》になるまでは、自分の詩や文章を見せることを、どちらかといえば恥ずかしがるものだ。しかし、そ
前へ
次へ
全307ページ中160ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
ホーソーン ナサニエル の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング