分の貞操は男子――良人の貞操の如何《いかん》に由って動揺するものでない。自分の肉体を清らかに保つのは自分の心の象徴だとして、何よりも先ず自分のために尊重するのである。そうしてこれは誇るべき事でも何でもない、自分に取って当然の事だと思っている。
[#下げて、地より1字あきで](『女子文壇』一九一一年一〇―一一月)



底本:「与謝野晶子評論集」岩波文庫、岩波書店
   1985(昭和60)年8月16日初版発行
   1994(平成6年)年6月6日10刷発行
底本の親本:「雑記帳」金尾文淵堂
   1915(大正4)年5月初版発行
入力:Nana ohbe
校正:門田裕志
2002年1月10日公開
2003年5月18日修正
青空文庫ファイル:
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