天地に跳り出す具體事實の一つだと思ふのです。中根氏のやうな教育ある紳士は其母上に對して既往は問はず、此度の災厄を機會に、今後の内省と發憤とを勸告するを以て孝養の意義を全くせられるでせうが、之は決して中根氏一家の問題でなく、すべて教育ある子女が其母に向いて思ひ切つて自覺を促さねばならぬ問題だと思ひます。(一九一五年九月)



底本:「定本 與謝野晶子全集 第十五卷 評論感想集二」講談社
   1980(昭和55)年5月10日第1刷発行
入力:Nana ohbe
校正:土屋隆
2005年3月16日作成
青空文庫作成ファイル:
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