はなれない。たのまれて書いてゐるのだ。僕はこの頃きせる[#「きせる」に傍点]で煙草をのんでゐる。時々詩を書いてゐる。
「この頃我が胸に燃え上つたものはみな、すべて再び我が胸の深みに沈んで行け……」といふツルゲエネフの「ファウスト」の終りにある言葉を思ひ出してゐる。
[#地付き](一九二八年一月×日)
[#地付き](現代文芸第五巻第二号 昭和3年3月発行)
底本:「尾形亀之助詩集」現代詩文庫、思潮社
1975(昭和50)年6月10日初版第1刷
1980(昭和55)年10月1日第3刷
初出:「現代文芸 第五巻第二号」
1928(昭和3年)3月発行
入力:高柳典子
校正:泉井小太郎
2008年4月15日作成
青空文庫作成ファイル:
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