ゥり死刑《しけい》ということにきまりました。
 いよいよ巨《おお》きな曲った刀で、首を落されるとき、署長さんは笑って云いました。
「ああ、面白かった。おれはもう、毒もみのことときたら、全く夢中《むちゅう》なんだ。いよいよこんどは、地獄《じごく》で毒もみをやるかな。」
 みんなはすっかり感服しました。



底本:宮沢賢治「ちくま日本文学全集」(筑摩書房)
   1991(平成3)年3月20日第1刷発行
親本:宮沢賢治全集(ちくま文庫)
入力:古村充
校正:野口英司
1998年10月17日公開
1999年7月23日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
前へ 終わり
全8ページ中8ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
宮沢 賢治 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング