みんなは目がさめました。十日の月は本当に今山へはひる所です。
狐も沢山くしゃみをして起きあがってうろうろうろうろ檻《をり》の中を歩きながら向ふの獅子の檻の中に居るまっくろな大きなけものを暗をすかしてちょっと見ました。
底本:「新修宮沢賢治全集 第十一巻」筑摩書房
1979(昭和54)年11月15日初版第1刷発行
1983(昭和58)年12月20日初版第5刷発行
※底本は旧仮名ですが、拗促音は小書きされています。これにならい、ルビの拗促音も、小書きにしました。
入力:林 幸雄
校正:土屋隆
2008年2月27日作成
青空文庫作成ファイル:
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