がいま燐《りん》の火のような青い美しい光になって、しずかに燃えているのを見ました。
 すぐとなりは、カシオピア座でした。天の川の青じろいひかりが、すぐうしろになっていました。
 そしてよだかの星は燃えつづけました。いつまでもいつまでも燃えつづけました。
 今でもまだ燃えています。



底本:新潮文庫『新編 銀河鉄道の夜』
   1989(平成元)年6月15日第1刷発行
   1991(平成3)年3月10日4刷
親本:『新修 宮沢賢治全集』筑摩書房
入力:佐々木美香
校正:野口英司
1998年8月20日公開
1999年7月23日修正
青空文庫作成ファイル:
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