尾片等《びへんとう》の設備《せつび》整然《せいぜん》として、殊《こと》に其《その》頭部《とうぶ》に裝填《さうてん》せられたる爆發藥《ばくはつやく》は、普通《ふつう》魚形水雷《ぎよけいすいらい》の頭部《とうぶ》綿火藥《めんくわやく》百七十五|斤《きん》に相當《さうたう》して、千四百|碼《ヤード》の有效距離《いうかうきより》を四十一|節《ノツト》の速力《そくりよく》をもつて駛行《しかう》する事《こと》が出來《でき》るのであるから、砲聲《ほうせい》轟々《がう/\》、硝煙《せうえん》朦朧《もうらう》たる海洋《かいやう》の戰《たゝかひ》に、海底戰鬪艇《かいていせんとうてい》龍《りやう》の如《ごと》く、鯱《しやち》の如《ごと》く、怒濤《どたう》を蹴《け》つて駛走《しさう》しつゝ、明鏡《めいきやう》に映《うつ》る海上《かいじやう》の光景《くわうけい》を展眸《てんばう》して、發射旋廻輪《はつしやせんくわいりん》の一轉《いつてん》又《また》一轉《いつてん》、敵艦右舷《てきかんうげん》に來《きた》れば右舷《うげん》の水雷《すいらい》之《これ》を轟沈《がうちん》し、敵艦左舷《てきかんさげん》に見《み》ゆれば左舷《さげん》の水雷《すいらい》之《これ》を粉韲《ふんさい》するの有樣《ありさま》は、殆《ほと》んど眼《め》にも留《とま》らぬ活景《くわつけい》であらう。
新式水雷發射管《しんしきすいらいはつしやくわん》の構造《かうざう》と、其《その》猛烈《まうれつ》なる作用《さよう》とは略右《ほゞみぎ》の如《ごと》くであるが、更《さら》に海底戰鬪艇《かいていせんとうてい》の全部《ぜんぶ》を見渡《みわた》すと、艇《てい》は中央《ちゆうわう》の軍機室《ぐんきしつ》より前後《ぜんご》十|敷個《すうこ》に區劃《くくわく》されて、海圖室《かいづしつ》もある、操舵室《さうだしつ》もある、探海電燈室《たんかいでんとうしつ》もある。殊《こと》に浮沈室《ふちんしつ》と機關室《きくわんしつ》とは此《この》艇《てい》の最《もつと》も主要《しゆえう》なる部分《ぶゞん》ではあるが、此事《このこと》に就《つ》いては殘念《ざんねん》ながら私《わたくし》の誓《ちかひ》に對《たい》して一言《いちごん》も明言《めいげん》する事《こと》は出來《でき》ぬ。たゞ一寸《ちよつと》洩《もら》して置《お》くが、此《この》艇《てい》百種《ひやくしゆ
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