、そして感心しちまった――何とおめえ達そうじゃあねえか、信ぜよ、そして働けよ、だ。――これがプロレタリア牧師さんの言葉。聴手は勿論プロレタリア諸君。夜は医科大学生F兄弟の宅へ招ばれ、素晴らしく大きなクリスマス・ツリーの下で御馳走になり乍ら、医科大学の教室でつくるツリーへかける飾付けは、人間の心臓や肺、そのあらゆる人体諸臓器の形をボール紙で造らえて色彩《いろどり》をつけたものだという話など聞き夜を更かしました。
底本:「世界紀行文学全集 第七巻 ドイツ編」修道社
1959(昭和34)年8月20日発行
※題名の「伯林の降誕祭」には「ワイナハト・イム・ベルリン」のルビがついています。
入力:門田裕志
校正:田中敬三
2006年3月23日作成
青空文庫作成ファイル:
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