人形が薄暗い土間につと躍り出た。
「あれ、麗姫が!……」
矢庭《やにわ》に驚駭《きょうがい》の声を立てたのは今しも其処《そこ》に酒杯の盆を運んで来た田氏であった。
底本:「岡本かの子全集2」ちくま文庫、筑摩書房
1994(平成6)年2月24日第1刷発行
底本の親本:「鶴は病みき」信正社
1936(昭和11)年10月20日発行
初出:「三田文学」
1935(昭和10)年12月号
入力:門田裕志
校正:オサムラヒロ
2008年10月15日作成
青空文庫作成ファイル:
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