みへび》らの船である。三人は船を検査するに、修繕《しゅうぜん》を加えれば、十分用にたえうるものであった。三人はすぐそれをボートのうしろにつけてひきながらふたたび川をわたり、湖をすぎてその夜ぶじに、ニュージーランド川についた。洞《ほら》に帰れば一同は欣々《きんきん》として出むかえた。
「なにかうれしいことがあるかね」
 と富士男がきいた。
「ドノバンを見てくれたまえ」
 とゴルドンがいった。病室へいってみると、まだものはいえぬが、ドノバンのあおざめた顔はかすかにあからみ、その呼吸は正しく長くつづくようになっていた。これはかれがへいそスポーツでからだをきたえあげていたのと、はんのきの葉の効力《こうりょく》であった。
 つぎの日から一同は、伝馬船の修繕に着手した。船は長さ十メートル、それとつりあうように船幅《ふなはば》も十分である。十五少年と、イバンスと、ケートの二人をのせて、航海《こうかい》することはけっして難事でない。イバンスは総指揮《そうしき》となって工事を監督《かんとく》し、例の工学博士バクスターは副監督となった。富士男、ゴルドンら一同は、いっさいその命令に服して、ひとりとして不服を
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