こうして川岸に出たが、そのとき一道の電光とともに、背後《はいご》に銃声がひびいた」
「その銃声はわたしたちもききました」
とひざをすすめてドノバンはさけんだ。
「しかし同時にぼくは、水中にとびこんだ。二、三度抜き手をきって、こっちの岸に泳ぎついたので、くさむらにかくれた。川岸まできた追跡者《ついせきしゃ》は、たしかに命中したから、水のなかにしずんだのだろうと語りながら去ってしまった。ぼくは堤《つつみ》にあがって地上に立ったが、そのとき、いぬのほえる声をきいたので、それをたよりにここへきた。諸君はつかれはてているぼくに、喜んで戸をひらいてくれた。諸君、ぼくらは一団となって力をあわせ、悪漢どもをこの島よりのぞくようにつとめねばならん」
イバンスのことばをきいた少年たちの心臓は躍動《やくどう》した。
少年たちはかわるがわる漂流《ひょうりゅう》のてんまつをイバンスに語ってきかせた。
「諸君がここへ漂着《ひょうちゃく》して二十ヵ月のあいだ、一せきの船も沖に見えなかったか」
「小船一せきも見えません、信号もかかげてありましたが、ケート小母《おば》さんに海蛇《うみへび》らの話をきいたので、六週
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