魔法修行者
幸田露伴
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)笑《わら》わしい
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)卑小|浅陋《せんろう》な
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)国※[#二の字点、1−2−22]
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)さま/″\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
−−
魔法。
魔法とは、まあ何という笑《わら》わしい言葉であろう。
しかし如何《いか》なる国の何時《いつ》の代にも、魔法というようなことは人の心の中に存在した。そしてあるいは今でも存在しているかも知れない。
埃及《エジプト》、印度《いんど》、支那《しな》、阿剌比亜《アラビア》、波斯《ペルシャ》、皆魔法の問屋《といや》たる国※[#二の字点、1−2−22]だ。
真面目に魔法を取扱って見たらば如何《いかが》であろう。それは人類学で取扱うべき箇条が多かろう。また宗教の一部分として取扱うべき廉《かど》も多いであろ
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