平将門
幸田露伴

−−
【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)千鍾《せんしよう》

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)小次郎|将門《まさかど》

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「口+卒」、第3水準1−15−7]

 [#…]:返り点
 (例)忿怨不[#レ]少

 [#(…)]:訓点送り仮名
 (例)一[#(ト)]合戦

/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)たう/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
−−

 千鍾《せんしよう》の酒も少く、一句の言も多いといふことがある。受授が情を異にし※[#「口+卒」、第3水準1−15−7]啄《そつたく》が機に違《たが》へば、何も彼《か》もおもしろく無くつて、其れも是もまづいことになる。だから大抵の事は黙つてゐるに越したことは無い、大抵の文は書かぬが優《まさ》つてゐる。また大抵の事は聴かぬがよい、大抵の書は読まぬがよい。何も申《さる》の歳だからとて、視ざる聴かざる言
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