区点番号1−2−22、112−5]蕩※[#「※」は二の字点(踊り字)、面区点番号1−2−22、112−5]たるに当つて終に敗るの状、真に此句の如きことあるなり。
○伏を作し詐を設け、囲を突いて横行す。田単の奇。
兵を伏せて敵を誘ひ、奇を以て勝を制し、重囲を突破して、千里に横行する、痛快無比の状を叙せり。田単は斉の名将。重囲に陥りて屈せず、火牛の謀を以て燕の大軍を破り、日あらずして七十余城を回復せる也。
○厄を要して相《あひ》※[#「※」は「去+りっとう」、112−11]《おびや》かし、地を割かしめて賞を取る。蘇張の姿。
厄は急厄なり、死生の分るゝ処即ち厄也。厄を要して※[#「※」は「去+りっとう」、112−12]かせば、敵其の死せざらんことを欲して、地を割くを辞せず、是相闘はずして能く奪ふもの也。蘇張は蘇秦張儀、皆兵馬を動かさず、弁舌を以て功を成せるもの。
○参分|勝《まさ》る有つて、而して誅せず。周文の徳。
参分勝る有るは天下を三分して其二を保有するを言ふ。周の文王、既に天下の実権を有して、而して敢て紂王を誅せず、益※[#「※」は二の字点(踊り字)、面区点番号1−2−22、11
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