ところあるは、疾く之を収むるを要するなり。
○営或は窘乏するも、詐をして出でしむる無かれ。
計営窘蹙困乏するも、卑劣なる奸詐の事を為す勿れと也。奕は小道なりと雖も、君子の此を玩ぶや、おのづから応に君子の態度あるべき也、小人の心術に出づる無かるべき也。
○深く念ひ遠く慮れば、勝乃ち必す可し。
深念遠慮の四字、一篇を収拾し、勝乃ち必す可しといふ、結束し得て高朗。此篇囲棊の賦中の最古にして最妙なるもの。
底本:「日本の名随筆 別巻1・囲碁」作品社
1991(平成3)年3月25日第1刷発行
1992(平成4)年4月20日第5刷発行
底本の親本:「露伴全集 第十九巻」岩波書店
1951(昭和26)年12月
入力:渡邉つよし
校正:門田裕志
2001年7月26日公開
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