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續古今集序
いにしへのことをも、筆の跡にあらはし、行きてみぬ境をも、宿ながら知るは、たゞこの道なり。しかのみならず、花は木ごとにさきて、つひに心の山をかざり、露は草の葉よりつもりて、言葉の海[#「言葉の海」に傍点]となる。しかはあれど、難波江のあまの藻汐は、汲めどもたゆることなく、筑波山の松のつま木は、拾へどもなほしげし。
同、賀
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敷島ややまと言葉の海[#「言葉の海」に傍点]にして拾ひし玉はみがかれにけり  後京極
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There is nothing so well done, but may be mended.



底本:「言海」大槻文彦
   第一册(お以上 ) 1889(明治22)年5月15日出版
   第二册(自か至さ) 1889(明治22)年10月31日出版
   第三册(自し至ち) 1890(明治23)年5月31日出版
   第四册(つ以下 ) 1891(明治24)年4月22日出版
※変体仮名は普通仮名にあらためました。
※「編輯」と「編緝」の混在は、底本通りです。
入力:kamill
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