てやっていたが学生中に眼病が非常に出来て困った。そこで電灯の下に反射鏡を取り付け光を天井から反射させるように改良したら、その後は眼を病む者がサッパリなくなったという事である。
[#地から1字上げ](明治四十一年三月二十九日『東京朝日新聞』)
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七十
料理に音楽
近頃シカゴ市で電気応用諸器械の展覧会があったが、これに関する同地の新聞の記事中に次のような奇抜な意匠が述べてある。すなわち料理番が肉なり野菜なりを竈《かまど》に仕かけて煮えるのを待っていると丁度よい時分には電気仕掛けのピアノが鳴り出す、その煮物に相応したような曲を奏するというのである。あまり面白過ぎたような考案ではあるが、如何ほどまで電気が万能な勢力《エネルギー》であるかという一例として御紹介するのである。但し考案だけで器械が出来たのではない。
[#地から1字上げ](明治四十一年三月三十日『東京朝日新聞』)
[#改ページ]
七十一
土星の輪
太陽系に属する諸遊星の中で土星を取巻いている輪ほど不思議な面白いものはない。ガリレオ以来幾
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