《ありか》がわかる。そして死後時間が経つに従っていよいよ明白になる。生きているうちは内臓が絶えず動いているから写らぬのだろうという説になっているらしい。
[#地から1字上げ](明治四十一年一月二十六日『東京朝日新聞』)
[#改ページ]
六十一
猿と蛇
いろいろの動物について試験してみると、蛇を怖れるは猿猴《えんこう》の類に限る、但しその中で狐猿《きつねざる》という一種のみは蛇をしかけても平気だという。
窒扶斯《チフス》菌の寿命
北米シカゴ市ではミシガン湖から用水を取っているので市中の下水を湖水に流し込む訳に行かぬ。それで下水|溝渠《こうきょ》はすべてこれをミスシッピイ河に放流してしまうようになっている。ところでその下流なるセントルイ市で窒扶斯が蔓延し、これはシカゴの病菌が下水とともに河を下って来るためだろうというところからやかましくなり、その結果、窒扶斯菌が水中で幾日間生きているものかという問題を研究せねばならぬ事になった。そこで色々試験をしてみた結果だというのを聞いてみるに、普通下水溝渠のごとき汚水中では精々四日間くらいしか生き
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