りにくいのではないかと思う。
 もう少しゆっくり考えてかく暇があったらもう少し面白い昔話が思い出せるかもしれないが、原稿|〆切《しめきり》という日曜日の朝のしかも出かけ前に書くのであるから遺憾ながらこれだけである。高浜さんには礼を失した点も多かろうと思うが昔に免じて御宥恕《ごゆうじょ》を願いたい。
[#地から1字上げ](昭和五年四月、改造社『現代日本文学全集』月報)



底本:「寺田寅彦全集 第一巻」岩波書店
   1996(平成8)年12月5日発行
入力:Nana ohbe
校正:松永正敏
2004年3月24日作成
青空文庫作成ファイル:
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