火山の名について
寺田寅彦
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)似通《にかよ》った
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)簡単|明瞭《めいりょう》な
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#キャロン付きE小文字、1−10−46]
〔〕:アクセント分解された欧文をかこむ
(例)〔Kimpu(Kibo^)〕
アクセント分解についての詳細は下記URLを参照してください
http://aozora.gr.jp/accent_separation.html
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日本から南洋へかけての火山の活動の時間分布を調べているうちに、火山の名前の中には互いによく似通《にかよ》ったのが広く分布されていることに気がついた。たとえば日本の「アソ」、「ウス」、「オソレ」、「エサン」、「ウンセン」等に対してカムチャツカの「ウソン」、マリアナ群島の「アソンソン」、スマトラの「オサール」などがあり、またわが国の「ツルミ岳」、「タルマイ山」、「ダルマ山」に対しジャヴァの
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