と前の三百円、合わせて千三百円、一家自殺を図った家庭が普通一般の家庭と変らぬことになる――という筋は少し無理かな。いや、無理でなくするのが小説家の腕だ。――おい、君、仕事をはじめるから、帰ってくれぬか」



底本:「聴雨・蛍 織田作之助短篇集」ちくま文庫、筑摩書房
   2000(平成12)年4月10日第1刷発行
初出:「新風」
   1946(昭和21)年5月
入力:桃沢まり
校正:松永正敏
2006年7月25日作成
青空文庫作成ファイル:
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