で、二十一歳の若さでありながら、二代目志賀山勢鶴を名乗る志賀山流舞の[#「志賀山流舞の」は底本では「忘賀山流舞の」]名取である尚子さんは、私に語った。因みに大阪で志賀山流の名取は尚子さん唯一人、尚子さんは放送局の文芸部へ勤められる余暇を、舞の手の記録に捧げておられる。志賀山流の伝統保存のためであることは言うまでもない。――こんな話を、私は三ちゃんに語ったのである。



底本:「定本織田作之助全集 第八巻」文泉堂出版
   1976(昭和51)年4月25日発行
   1995(平成7)年3月20日第3版発行
初出:「週刊朝日」
   1945(昭和20)年4月
入力:桃沢まり
校正:小林繁雄
2007年4月25日作成
2007年8月18日修正
青空文庫作成ファイル:
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