u※[#「口+敢」、第3水準1−15−19]食した事實も多いが、又敵陣を陷れ敵地を略して、その兵民を※[#「口+敢」、第3水準1−15−19]食した事實も尠くない。(2)[#「(2)」は縦中横]の黄巣、(3)[#「(3)」は縦中横]の宣州軍、(6)[#「(6)」は縦中横]の李罕之、(9)[#「(9)」は縦中横]の孫儒、(10)[#「(10)」は縦中横]の李克用の場合のごときは、大體に於て後者に屬すべきもので、〔Abu^ Zayd〕 の記事の正確なることを保證すべき實例である。敵國を侵略若くば併合する際に、敵の捕虜を※[#「口+敢」、第3水準1−15−19]食するといふ蠻習は、この以後でも時々支那で實行された。北宋の初期の乾徳元年(西暦九六三)に、宋軍が湖南征伐を行うた際、宋の兵馬都監李處耘の部下は敵の捕虜を※[#「口+敢」、第3水準1−15−19]食した。『宋史』にこの事實を、
[#ここから2字下げ]
{宋軍}至[#二]敖山砦[#一]。賊棄[#レ]砦走。俘獲甚衆。{李}處耘釋[#二]所[#レ]俘體肥者數十人[#一]。令[#三]左右分[#二]啗之[#一]。黥[#二]其少健者[#一]。令[
前へ 次へ
全107ページ中35ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
桑原 隲蔵 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング