゚になった手はずです、しかし夜になると、わたくしは旦那の言いつけで、傍屋《はなれ》のほうへさがってやすみますが、それでも夜半ごろまでは寝ずに、ときどき起きては庭を見回って、アグラフェーナ・アレクサンドロヴナのおいでを待ち受けていなくてはなりません、なにしろ旦那はこの二、三日というもの、まるで気ちがいのように、あの女を待ちきっておいでなんですから、旦那のお考えでは、あの女はお兄さんを、ドミトリイ・フョードロヴィッチを(旦那はいつもミーチカとおっしゃってですが)こわがっているから、夜もよっぽど遅くなってから、裏道を通ってお見えになるに違いない。『だから貴様はかっきり十二時までは、いや、もっと遅くまで見張りをしろ、もし、彼女《あれ》がやって来たら、居間の戸口へ走って来てたたいてもよし、庭から窓をたたいてもよい、だが、はじめの二つはこんな風にゆっくりたたいて、それから今度は早い目に三つとんとんとんとたたくのだ。そうすれば、わしはすぐ彼女《あれ》が来たのだと思って、そっと扉をあけてやるわい』と、こうおっしゃるのでございます、それから、もしなんぞ変わったことが起こった時のために、もう一つ別の合い図
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