ッは高い地歩を占めれば占めるほど、いっそう不幸になってゆくのだった。というのは人にすぐれて強い者ほど、人類の世界的結合の要求をより激しく感じるからである。チムールやジンギスカンというような偉大な征服者は、さながら旋風のように地上を席捲《せっけん》して、宇宙を併合しようと努力した。そして、これらの人々も無意識にではあるが、やはり、人類の世界的結合の要求を表現したのだ。全世界とシーザーの紫色の袍《ほう》をとってこそ、はじめて、世界的王国を建設して、宇宙的平和を設定することができるのだ。なぜというのに、人類の良心を支配し、かつ、人類のパンをその手に把握している者でなくしては、人類を支配することができないからだ。われわれはもちろん、おまえを捨ててやつの後について行った。おお、人類の自由な知恵と、科学と、人肉啖食《じんにくたんしょく》の放肆《ほうし》きわまりなき時代が、まだこのうえに幾世紀も続くだろう。まさしく人肉啖食だ。なぜなら、彼らは、われわれの力をかりずして、バビロンの塔を建て始めたのだから、彼らはついに人肉啖食で終わるのは当然なのだ。しかし、最後には、この獣が、われわれのもとへはい寄って
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