ラ魔をしに来たのだ?』」
「注意や警告を飽くほど受けた、というのはいったい何のことでしょう?」と、アリョーシャは聞いた。
「そこが老人の言おうとした肝心な点なんだよ。」
「『恐ろしくて、しかも賢明なる精霊が』と老人は語り続けるのだ、『自滅と虚無の精霊――偉大なるあの精霊が、荒野でおまえと問答をしたことがあるだろう、書物に書いてあるところでは、それがおまえを※[#始め二重括弧、1−2−54]試みた※[#終わり二重括弧、1−2−55]ことになるのだそうだ。それは本当のことかな? しかし、その精霊が三つの問いの中でおまえに告げて、おまえに否定せられたあの、書物の中で※[#始め二重括弧、1−2−54]試み※[#終わり二重括弧、1−2−55]と呼ばれていることば以上に、より真実なことが何か言い得られるだろう? もしいつかこの地上で、本当に偉大な奇跡が行なわれる時があるとすれば、それこそあの三つの試みの中に奇跡が含まれているのだ。もし仮りにこの恐ろしき精霊の三つの問いが、書物の中から跡かたもなく消失してしまったとして、再びこれを元どおり書物の中へ書き入れるため新たに考案して書き上げねばならなくなっ
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