おっしゃいましたし」
「だって、わたしかたわよ。肘椅子に乗せて引っ張ってもらってるのよ」とリーズは頬をかすかに赤らめながら笑いだした。
「僕は自分であなたを引っぱって歩きます。しかし、それまでにはよくなると思いますよ」
「あなたは気が違ったんじゃなくって?」とリーズは神経質らしく、言いだした、「あんな冗談をまじめにとって、そんなばかなことを言いだすんですもの!……あら、お母さんだわ、かえって好都合だわ。母さん、どうしてあなたはそんなにいつもいつも、のろいんでしょうね。どうしてそんなに手間がとれるんでしょうね! ほら、もうユーリヤが氷を持って来たわ!」
「まあ、リーズ、そんな声を立てないでおくれ――お願いだから、そんな声を。わたしはそのわめき声を聞くと、……だってしかたがないじゃないの、おまえがまるで別なところへガーゼをしまいこんでるんだもの、……わたしさんざん捜したんじゃないの、……ことによったら、おまえわざとあんなことをしたんじゃないの」
「だって、この人が指をかまれて来ようなんて、まるで知るわけがないじゃありませんか。もしそれが前からわかってたら、本当にわざとそうしたかもしれないわ
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