てちょうだい。あの女は鈍くて、用を言いつけても間に合ったことなんかないんですもの? ねえ早くってばさ、母さん、でなければ、あたし死んじまってよ!……」
「こんなことなんでもありませんよ!」アリョーシャは母と子の驚き方にびっくりしてこう叫んだ。ユーリヤは水を持って駆けこんで来た。アリョーシャはその中へ指を浸した。
「お母さん、後生だからガーゼを持って来てくださいな、ガーゼを! それからあの切り傷につける、気持の悪い濁った薬があったでしょう。なんといいましたっけ! 家にあるわ、あるわよ、あるの、あるのよ……母さん、御存じでしょう、あの薬のびんがどこにあるか。ほら、お母さんの寝間の右側にある戸棚よ、あそこにびんとガーゼがあるのよ……」
「すぐ持って来るから、そんなに騒がないでおくれ、そんなに心配することはありませんよ。御覧なさい、アレクセイさんは御自分の不幸を、立派にこらえてらっしゃるじゃありませんか。ですけれど、どこであなたはそんな恐ろしい怪我をなすったんですの?」
ホフラーコワ夫人は出て行った。リーズはただ、そればかりを待ちかまえていた。
「まず第一に」とリーズは早口に言いだした、「ど
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