しまでヒステリイを起こしたからといって、ちっとも不思議はありませんよ。もっとも、あの子はたいへんに体《からだ》が悪いんですよ、アレクセイさん、昨晩など、夜通し休が悪くって、熱に浮かされながらうなっていましたの! 早く夜が明けて、ヘルツェンシュトゥベが来てくれればいいがと、どんなに待ち遠しかったかしれませんわ。ところがあのお医者様は、どうも手当てがしにくい少し経過を見なくちゃならんとおっしゃるんですの。いつ来てみても、なにもわかりませんの一点張りなんですからね。あなたが家のそばまでいらっしゃると、アレクセイさん、この子はすぐに大きな声を立てて、そのまま発作を起こしましたの。そしてこの部屋へ椅子を引っぱって来てくれと申しましてね……」
「母さん、あたし、アレクセイさんのいらしったことを、ちっとも知らなかったのよ。あたしがこの部屋へ来たいって言ったのは、そんなことのためじゃないわよ」
「嘘《うそ》を言ってますね、リーズ、ユーリヤ(下女)がはいって来て、このかたのいらっしゃったことを知らせたじゃないの。あれは、おまえに番兵を言いつかってるんだからね」
「まあ、母さんてば、なんてそんな間の抜けた
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