オて、長老は厳粛な面持ちで、はっきりわかりもしないのに供養をするなどとは、もってのほかのことだととどめて、かようなしわざは魔術にもひとしいものだと言った。が、そのあとで、長老はお婆さんの無知からきたことだと許してやって、『まるで未来記でも見ているかのように』(ホフラーコワ夫人の手紙のことばによる)、慰めて、『おまえの息子のワーシャは間違いなく生きている。だから近々のうちに母親のところへ帰って来るか、手紙をよこすに相違ない。まず、おまえも自宅へ帰って、それを待っていたらよい』と付け足した。『ところが、どうでしょう?』とホフラーコワ夫人は感激して付け加えている、『予言は文字どおりに、それどころか、それ以上に的中したのです』お婆さんがわが家へ帰ったかと思うと、もうシベリアから待ちに待っていた便りを渡された。しかも、そればかりではなく、ワーシャは途中、エカテリンブルグからよこしたこの手紙の中で、自分がいま、ある役人といっしょに、ロシア内地へ帰途の途上にあること、この手紙をお母さんが受け取ってから三週間すると、『お母さんを抱きしめることができるでしょう』などと書いてよこしていた。
ホフラーコワ
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