ヌく震え上がったアリョーシャは驚いてこう言った。
「は、は、は! 思いがけなかったかい? おれはどこでおまえを待っていようかと考えてみたんだよ、あの女の家のそばにしようかな? いや、あすこからは、道が三つにわかれているから、もしかするとおまえを見のがすかもしれない、そこで、結局、ここで待ち受けることに決めたんだよ。だって、どうせ修道院へ行くのにはもう他に道はないから、おまえはきっとここを通るだろうと思ってさ。さあ、ほんとのことをぶちまけてくれ、おれを油虫みたいにたたきつぶしてくれ……それはそうと、おまえはどうかしたのかい?」「なんでもありませんよ、兄さん……僕ちょっとびっくりしただけです、ああ、だけどドミトリイ兄さん! さっきお父さんの血を流したばかりなのに(そう言って、アリョーシャは泣きだした。もうずっと前から泣きだしそうになっていたのであるが、今急に心の中で何かぷつりとちぎれたような気がしたのである)。兄さんは危うくお父さんを殺すような目に会わして……のろいのことばまて吐いて来たくせに……もう今は……こんなとこで冗談なんか言うんですか……『財布か命か』なんて!」
「それがどうしたと
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