になって、つい二言三言場所柄をわきまえぬ……ひと口に言えば、たいへん失礼なことばを漏らしたのでございます……そのことはたぶん(と彼は二人の僧をちらと眺めて)、もう尊師様のお耳にはいっていることと存じます。それゆえ、当人も自分の非をさとって、心から後悔いたしまして、恥じ入った次第でございます。それで面目なさに、わたくしと子息のイワン・フョードロヴィッチに[#「フョードロヴィッチに」は底本では「フョードロヴッチに」]ことづけまして、心からの遺憾と悔恨と懺悔《ざんげ》を尊師様のお前に披露《ひろう》して欲しいと申しました……。要するに、あの人は万事あとで償いをするつもりでおりますけれど、とりあえずあなた様の祝福をお願いすると同時に、あの出来事を忘れていただきたいと申しておるのでございます……」
 ミウーソフは口をつぐんだ。この長台詞《ながぜりふ》の最後のことばを結ぶと、彼はすっかり自分で自分に満足してしまって、さきほどまでの癇癪《かんしゃく》は跡形もなく消え失せたのである。彼は再び真底から人間に対する愛を感じていた。修道院長はものものしい様子でこのことばを聞き終わると、軽く首を傾けて、こう答え
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