「どうしてさ? じゃ親類ではないの? 僕はそんな風に聞いたんだけれど……」
「いったい君はどこでそんなことを聞いたんだい? よしてくれ、君たちカラマゾフ一統は、しきりに何か偉い古い家柄の貴族を気どっているけれど、君の親父は道化役者のまねをしながら、他人の家の居候をして歩いて、お情けで台所の隅においてもらってたんじゃないか。よしんば僕が坊主の息子で、君たちのような貴族からみればあぶらむし同然かもしれないとしても、そんな風なおもしろ半分な侮辱はよしてもらいたいね。僕にだって名誉心があるからね、アレクセイ・フョードロヴィッチ。僕がグルーシェンカの親類なんかでたまるものか、あんな淫売のさ! どうか御承知おき願いますよ!」
ラキーチンはおそろしく癇癪を起こしていた。
「後生だから勘弁してくれたまえ。僕はそんなこととは思いもよらなかったもの。それにしても、どうしてあの女《ひと》が淫売なの? いったいあの女《ひと》が……そんなことをしてるの?」とアリョーシャは不意に赤くなった。「もう一度言うけど、僕は親類だって話を聞いたんだよ。君はよくあの女《ひと》のとこへ行くけれど、恋愛関係はないって自分で言
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