溶けの道を、その母に連れられて銭湯に出かけました。
きょうは、空襲が無いようです。
出征する年少の友人の旗に、男児|畢生《ひっせい》危機一髪、と書いてやりました。
忙、閑、ともに間一髪。
底本:「もの思う葦」新潮文庫、新潮社
1980(昭和55)年9月25日発行
2002(平成14)年5月30日42刷改版
入力:小山奈緒子
校正:土屋隆
2003年9月23日作成
青空文庫作成ファイル:
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