こん》へ露地のしつらい教うるとて」示したものは「樫《かし》の葉のもみじぬからにちりつもる奥山寺の道のさびしさ。」で、つづく歌は、千家流に伝える七事の式おきてがきの一つである。
二九 見渡せば……――藤原定家作。千家流に伝えられる七事式の法策書《おきてがき》の一つである。
三〇 夕月夜……――「茶話指月集」による。
三一 ハルンアルラシッド――『アラビアン・ナイト』(千一夜物語)の主人公。
三二 後撰集に僧正遍昭《そうじょうへんじょう》作として同様のものがある。なお、為頼朝臣集《ためよりあそんしゅう》に「折りつれば心もけがるもとながら今の仏にはな奉る」とあり、光明皇后《こうみょうこうごう》の御詠として「わがために花は手折《たお》らじされどただ三世の諸仏の前にささげん」としたものもある。
三三 「天地不仁。」――原文は「仁とせず」あるいは「不仁ならんや」と読む人もあるがここには「仁ならず」として引用してある。
三四 大師作、『秘蔵宝鑰《ひぞうほうやく》』の序より。
三五 梵――インドの波羅門教における最高原理。
三六 花をのみ……――藤原家隆作。利休はわびの本意とてこの歌を常に吟じておった
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