四)。彼の説によれば、茶の葉の質の最良なものは必ず次のようなものである。
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胡人《こじん》の※[#「革+華」、第4水準2−92−10]《かわぐつ》のごとくなる者|蹙縮然《しゅくしゅくぜん》たり(五) ※[#「封/牛」、第4水準2−80−24]牛《ほうぎゅう》の臆《むね》なる者|廉※[#「ころもへん+譫のつくり」、33−16]然《れんせんぜん》たり(六) 浮雲の山をいずる者輸菌然たり(七) 軽※[#「風にょう+(火/(火+火))」、第3水準1−94−8]《けいえん》の水を払う者|涵澹然《かんせんぜん》たり(八) また新治の地なる者暴雨|流潦《りゅうりょう》の経る所に遇《あ》うがごとし(九)
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第四章はもっぱら茶器の二十四種を列挙してこれについての記述であって、風炉《ふろ》(一〇)に始まり、これらのすべての道具を入れる都籃《ちゃだんす》に終わっている。ここにもわれわれは陸羽の道教象徴主義に対する偏好を認める。これに連関して、シナの製陶術に及ぼした茶の影響を観察してみることもまた興味あることである。シナ磁器は、周知のごとく、その源は硬玉のえも言
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