《しんざう》と性質《せいしつ》を異《こと》にするものなり、即ち唇《くちびる》と手と一致《いつち》せざるものなり、即ち宗教を弄《ろう》するものなり、即ち世の中に誠実《せいじつ》てふものゝ実在《じつざい》するを信《しん》ぜざるものなり、即ち不実《ふじつ》の人なり、即ち未《いま》だ真理《しんり》を会釈《くわいしやく》せざる人なり。
 是等が真面目《しんめんもく》ならざる宗教家《しふけうか》なり、彼等の存在《そんざい》は教会《けうくわい》に害《がい》あり、社界《しやかい》に害あり、国家《こくか》に害《がい》あり、今日は彼等を排除《はいぢよ》すべき時なり。



底本:「内村鑑三全集3 1894−1896」岩波書店
   1982(昭和57)年12月20日発行
底本の親本:「基督教新聞」578号、署名(内村生)
   1894(明治27)年8月24日発行
入力:ゆうき
校正:ちはる
2000年11月2日公開
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